●ひっぴぃ ♪♪からご挨拶(企画の趣旨)

 間違っていることに対してはっきりと「NO !」を言うことは、実はとても大変なことです。それは多くの場合、その場で力を持っている人に異議を唱えることになるし、ひいては、その不正義に目をつぶり傍観して共犯者となることで何かを手に入れているその場の大多数の人たちを脅かすことになるからです。
 武装した軍隊が日の丸に見送られて海外に出て行く今、強者の論理が公然とまかり通り、「力を持ったもののわがままは仕方ない」「ボスには逆らわない」「波風を立てない」「言いたいことを言ってはいけない」といった生き方のスタイルが、社会全体の中で、そしてそれだけではなく、様々な運動やグループ・身近な人間関係の中でも、例外的でなくなってはいないでしょうか。
 「出すぎた杭は打たれない」--これは、10年ほど前にわたしが参加していた「ゲイグループ」のスローガンでした。しかし今、社会の中で、そして様々な運動やグループ・身近な人間関係の中でも「出る前にふたをされる」かのような息苦しさを感じている人は決して少なくないと私は思います。
 昨年の「スペシャル」は、わたしが1人でお話しする企画ばかりでした。今年の「ひっぴぃ★スペシャル2004」は、去年お客さんとしてご参加頂いた方ともそれぞれ協力しながら、ご自身主催の企画を持って頂いたり、一緒に対談(パネル討論)をしたりすることもできるようになりました。
 「ひっぴぃ★スペシャル2004」には、どなたでもご参加頂けます。主催者やパネラーに対して異論を出すことをおそれる必要はありません。不一致は「私たち」の実り豊かさなのですから。開かれた対話の場として、風通しのいい「スペシャル」を、一緒に創っていきたいです。(ひびの まこと)

(「ひっぴぃ ♪♪」ことひびの まことについては、詳しくはサイト(https://barairo.net/)をご覧下さい。)

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